施工事例
蓄電池の運搬
蓄電池の運搬用台車
蓄電池更新の際は蓄電池に傷が付かないようにプラスチック製の台車で運搬します。
弊社は多数台車を揃えておりますので、蓄電池の数が多くてもスムーズな搬入・搬出が可能です。
また、運搬時の転倒防止はもちろん運搬時の短絡事故を防ぐ蓄電池の養生も怠りません。
架台の腐食
腐食した液式蓄電池の架台
蓄電池の架台には耐酸塗装が施されていますが、蓄電池の劣化などでバッテリー液(希硫酸)が漏れ出して架台を腐食させていきます。
架台がボロボロになってしまうのはもちろん、漏れ出した希硫酸を伝わって地絡回路が出来てしまったり、最悪の場合火災が発生する可能性があります。
この様な状態にならない為にも定期点検をお勧めします。
点検時の清掃で液だれによる腐食を防げます。
液式蓄電池の場合、お客様で補水作業を行うこともあるかと思われますが、水を入れすぎてしまい均等充電時に水位が上がり液が溢れてしまうなんてこともあります。
点検内容は状態確認や清掃の他、補水作業も含まれますのでご検討下さい。
仮設用蓄電池
蓄電池を更新している間は停電時の負荷設備へのバックアップが無くなります。
更新作業中にもバックアップが必要な設備には仮設で蓄電池回路を作り、負荷設備へ接続します。
仮設蓄電池への切り替えは既設蓄電池と並列状態にしてから行うので、瞬断無く切替が可能です。
※回路条件によっては停止が必要な場合があります。
整流器の部品交換
整流器盤内の部品には種類によって耐用年数が異なります。
ブレーカーやトランスなどは長期での使用が可能ですが、
基盤やリレーなどは定期的な交換が必要です。
それらの部品が劣化してしまうと誤動作の原因となります。
整流器の全体的な品質保持のためにも、
蓄電池の交換時期に合わせての整流器の部品交換がおすすめです。
蓄電池の劣化試験
蓄電池(制御弁式)の劣化試験
制御弁式蓄電池(中身の液体が見えないタイプ)の場合の劣化判断は、浮動電圧と内部抵抗値によって判断します。
劣化の進んだ蓄電池は発火の恐れもある為、定期的な点検を推奨します。
屋外キュービクル内の設備
特高設備などの屋外キュービクルでの工事
特高設備内には特高設備への電力供給のための直流電源装置(蓄電池設備)があります。
直流電源装置の老朽化による更新時はほとんどの場合、直流電源装置単体での更新が可能です。
直流電源装置ベース据付
直流電源装置用のベース据付
直流電源装置(蓄電池設備)は耐震のためのベースの上に乗っています。
弊社の「あと施工アンカー」有資格者により適切な施工を行います。
保守点検
《点検内容》
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- ①目視点検
- バッテリーの外観・ボルト緩み・メーターを確認する。
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- ②測定検査
- 電圧・比重・内部抵抗を測定し、バッテリーの劣化状態を判定する。
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- ③消防法による試験
- 主に実負荷試験で電池の正確な容量を測定する。